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医療トピック「ニュース&話題」に〈波状の洞毛を持つネコの白血病陽性率に関する検討〉追加更新。題名は難しそうに感じるかもしれませんが、十分噛み砕き版になっています。(今回の波状の洞毛は、ちぢれたヒゲにあたります)

2015年01月10日


今回は、医療トピックのニュース&話題に、尊敬の意も込め、「波状の洞毛を持つネコの白血病陽性率に関する検討」(平成25年度日本獣医師会獣医学術学会 四国地区学会長賞の受賞演題)を噛み砕いて紹介します。

内容はもとより、獣医さんて、こんな風に考えながら診療しているのですよってことも伝わればなと思います。

医療トピックからだと見つけにくい、見づらいとのお声もありますので、このページにも医療トピックと、ほぼ同じ内容文を記載してあります。

ご覧になりやすいほうでご覧頂ければと思います。

「医療トピック」のページでの閲覧はこちら
医療トピック・ニュース&話題ページ内
「波状の洞毛を持つネコの白血病陽性率に関する検討」
(平成25年度日本獣医師会獣医学術学会 四国地区学会長賞の受賞演題)


医療トピック」は、他にも色々情報のせてあります。

では、本文

◆「波状の洞毛を持つネコの白血病陽性率に関する検討」
(平成25年度日本獣医師会獣医学術学会 四国地区学会長賞の受賞演題)

簡単に言うと「波状の洞毛」とは「ちぢれたヒゲ」と受け取ってください。

つまり「ちぢれたヒゲを持つネコ」と「正常ヒゲのネコ」とで白血病に罹っている割合を比較してみたよ。

なんでかっていうと、ぶっちゃけ「ちぢれたヒゲのネコって白血病に罹っていることが多くね?」と、この先生は感じられて、つまり「ちぢれたヒゲ」が、白血病感染猫の外貌的特徴(見た目の特徴)になるのかなー?という事を検討したものです。

(私の心の声)「気づき」も偉いけど、それを「実際に数値に落とし込む」これまたスゴイ!臨床家とはかくあるべき。

結果は、白血病陽性率は正常ヒゲで7.8%、ちぢれヒゲで89.3%。

白血病陽性の中での、ちぢれヒゲの特異度は97.9%、感度は67.6%でした。

言い換えれば、調べてみた中で、正常ヒゲの7.8%、ちぢれヒゲの89.3%が白血病だったよ。

ちぢれヒゲでは無くて、白血病では無かった(罹って無い)確立は97.9%だったよ。

ちぢれヒゲで、白血病だった(罹っていた)確立は67.6%だったよ。

ってことは、「ちぢれヒゲ」と言うチェック項目は、確定診断には血液検査が必要であるものの、白血病を強く疑う身体所見として非常に有用である、となります。

以上、ヒゲと言う些細な特徴から共通の事象を総合的に診る着眼点!恐ろしくシャープな観察眼!私としては超尊敬してしまう内容、診察です。

獣医さんて、獣医さんて、奥深~い!

私もこのように一見関係なさそうに見える事象にもアンテナびんびん反応できる獣医師でありたいと常日頃心がけているつもりですが、年の初めにあたって、改めて心の鉢巻きをグイッと締めなおした気持ちです。

補足:ネコ白血病ウイルス(FeLV)は猫から猫へ感染し、持続感染した猫に致死的な免疫抑制や貧血を引き起こします。持続感染した猫に外貌的な特徴は無く、通常は血液検査(抗原検査)で診断します。

補足:洞毛とは、猫の場合、目の上、顔の横、前肢の間接付近の裏側にも生えている毛状の感覚器官です。詳しくはウィキペディア洞毛が、理解しやすくかつ楽しい内容です。

 

 

 

 

 

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