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◆犬さん猫さんの知育玩具、問題行動の対策として
題名は知育玩具としましたが、知能を良くする目的で使用する訳ではありません。
ここで言う知育玩具とは、独り遊びが可能な玩具のことです。
巷で言う動物さんの問題行動の修正(留守番時の吠え・破壊行動・不適切場での排泄等)や動物さんの心因性疾患(心の病・外的刺激に対する葛藤行動)に対する知育玩具の使用も含めたお話です。
知育玩具代表例
「KONG(コングジャパン株式会社)」
「ビジーバディ(リッチェル社)」
今回の内容は、加齢による認知機能低下等を考慮し8歳までと考えています。
問題行動や心因性疾患の発現理由のほとんどは、自由行動の抑制・犬猫もしくは品種の性質に対する人間の不理解・犬猫にとって理由が理解できない外的因子・遺伝的素因(重複する部分あり)、もしくは身体的な疾病の表現型(脳・代謝性疾患など)です。
したがって動物病院・獣医師により、身体的な疾病の有無を診断してもらう事も大切です。
■犬編■
~問題行動や心因性疾患の主な発現理由~
『犬に対する自由行動の抑制』
散歩の時間・距離が短い=運動不足=欲求不満
散歩には行くが自由が無い(行進の練習状態=散歩と訓練は違う、メリとハリの問題で犬さんの独立的な自分勝手散歩の奨励ではありません)
『犬の性質に対する人間の不理解』
過剰な干渉(柴犬等の日本犬は、ある程度は独りの時間が必要と考えられています)
話しかけない、触れない・・・社会性の否定
犬らしい行動の抑制・・・散歩中の自由時間(走る・探索行為=臭いを嗅ぐ等)
『犬が理由を理解できない外的因子』
家族の入院等で世話をしてくれる人間が変わった・・・人間の幼児と同じ?=不安(例えばママとパパは違う)
いつも家に居る人間が居ない・・・家族の生活時間変化(介護やパートを始めた等)
近所での工事、外壁工事、リフォーム・・・騒音や振動、見慣れない人間の出入りや動き、影
人間の家族が増えた・・・不安
新たに犬もしくは異なる種類の動物を導入した・・・居場所が無くなった・不安
上記の状況等により個体によっては精神的な葛藤=精神的なストレスから心を守る為の行動・行為、結果的に人間には好ましく無い状況・状態となります。
『心の悲鳴・心の病気・・・の可能性例』
過剰に身体を舐める、掻く
自分の尾を追ってクルクル回る、尾をかじる(自傷行為)
床を舐める
かじる=机の足など
不適切な場所での排泄行動(留守時もしくは、あからさまに)
軽症ならば受験前みたいなものですので、入試に受かれば、つまり原因が解消されれば、環境・状況が是正されトラウマに至らなかった場合、スッと治まる、治ることもあります。
犬の行動・現象に対して人間が耐え難い状況が進行している、原因の除去が難しい、または身体的症状・障害がある場合は「病気」と認識し対策・治療が必要です。
~対策~
『基本として覚えておきたい事』
7日間その対策方法を継続しても効果が無い時は、作戦変更!、7日以内にダメも飽きるも結果は出る物です。
また7日間継続できない作戦は、やらない!こと、新たなストレス=混乱を作ってしまう可能性があります。
『心を整える作戦・・・良質な疲労・満足感を与える』
散歩の時間を増やす、小中型犬なら朝夕1時間・大型犬なら朝夕1時間30分できたらOKです。
それでも改善しない場合は他に原因があると判断できます。
また散歩時間帯も、決めるor適当、と決めること、犬にせがまれて行くのは禁止です、せがむ癖ができてしまいます。
散歩の中に自由時間を設ける、つまり安全な場に着いたらロングリードにして自由に探索できる時間を設ける(目は離してはいけません)。
『なるべく声をかける』
「おはよう」から「そこどいて」まで犬に関係ない内容でも「○○ちゃん疲れたねー」状態で、かつ触れられれば(ボディータッチ)もっとGood!
『留守番or声がけができない場合』
知育玩具を与える、玩具に集中して外的因子=騒音や独りぼっちの不安の軽減となる。
注意点として玩具は特別な御褒美(ごほうび)として与える物なので必要に応じて与える、せがまれても与えない、は、必要です。
But全く知育玩具に興味を示さない場合もあります。
その時はこの作戦は諦めましょう、個体差です。
『人間の家族が増えた(乳幼児)』
乳幼児の出現は、犬にとって未知の声や動作等で怖い存在でもあることを覚えておきましょう。
必ず最初は大人の監視下で様子を見ましょう。
しかし双方ともに成長していくものですから案外上手く慣れていきます。
ただし乳児の時にはOKでも、赤ちゃんがハイハイをする頃は、再度の注意が必要です。
人間に寄って行く等の状況では、案外ハイハイ赤ちゃんのスピードが速く、小型犬では先を急ぐスピード差が生じ、それが家族内での力の順列表現となり、犬がハイハイ赤ちゃんを下位と考えている場合、犬にとってはハイハイ赤ちゃんへの指導として制裁を加える事が有り得ます。
『人間の家族が増えた(大人)』
見知らぬ人間or犬が望んでいない人間の場合は、その増えた人間本人から友好的な感情を食事やオヤツを与えることで表現しましょう。
それでも馴染み難い場合は先住の人間が呼びかけを減らす等、冷たい態度を多少とることもプラスになります、特に先住者と過ごしている時に割って入ると「唸る・威嚇する」などを示す場合には有効な作戦です。
『新たに犬もしくは異なる種類の動物を導入した』
7日以上たっても期待したとおりにならない場合は諦めましょう、それぞれの過ごし方を新たに考えてあげましょう。
※自傷行為(常同障害)になっている場合・・・動物病院・獣医師への相談が必要です。
何故なら自傷行為は薬物療法が必要なサインと考えられるからです。
そして薬物療法は上述の作戦と並行して実施するほうが効果があり、薬物の種類・用法・容量の正しい知識が必要だからです。
■猫編■
はっきり言って猫の方が厄介だと私は思います。
理由としては、猫という動物は本来単独で暮らしている動物なので、人間的に考えれば犬と比較して社会性と言うか共感性は低いと考えられます。
猫は小さな犬ではありません。
よって生活環境も犬と比較して大所帯(人間および猫の数)も得意ではありません。
猫が鳴いて飼主様と会話・要求?をしているのならば、環境は猫にとって良好ですので、色々あるかも知れませんが、大目に見ることも必要です。
何故なら猫同士では鳴いて意思を伝える事は無いそうです。
猫も人間本体や人間の生活形態に歩み寄ってくれています。
猫さんとの信頼関係チェック・・・猫に舐めてもらえたら仲間の証だそうです、共通の臭いという絆です
『猫が何かをした場合』
その行為に対する報われるor叱られるという前後関係を理解する能力も低い・・・、2秒以下?・・・なので、少なくとも叱るは絶対に止めておいた方が無難です。
結果的に攻撃性を生む可能性があります。
『叱るとやめるが、また同じ事をする場合』
猫は、そのつど驚いているだけで、叱られている内容を理解している訳ではありませんので、飼主様との信頼関係が低下する前に叱る状況が起きない環境に変えることをお勧めします。
~対策~
身体的に疾病が無いかを診極める(病的原因の可能性)。
生活環境を猫に合わせて整える。
お気に入りの場所・リラックスできる場所を見つけ、そこでは干渉しない。
捕食性行動を満たす様な知育玩具を与える(攻撃性を芽生えさせることは避けたいので、独り遊びが基本)。
動物病院・獣医師に相談する。
注!! アロマセラピー(エッセンシャルオイル=精油)は、猫さんの場合、中毒の可能性があるので専門家の指導・監督が必ず必要です(猫フェイシャルフェロモンF3類縁化合物は大丈夫です)。
注!! 人間や犬さん用の老化防止サプリメントに含まれる「αリポ酸」は猫さんには、中毒性があり肝障害・低血糖を引き起こすので注意です。
猫さん編は短くてゴメンナサイ、犬さんより難しいので、下手な事が書けません。
個体差が大きいので、動物病院・獣医師に相談が基本?です。
※犬猫さん共に、鍼灸治療やホリスティック療法(科学的な行動治療を中心とせずにハーブ・レメディなどでの代替療法)での治療ならびに問題行動の改善=感情のケアについては、私は専門家では無いのでコメントできません、ゴメンナサイ。
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